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あいたい人|01 「自分の凹凸もオリジナル」と気づいた日。ピラティスコーチ実里さんの、心と身体の整え方

2026.11.03

きょうは、どんな人との出会いがあるのだろう。

こちらは、わたしが出会った“また会いたくなる魅力的な人”を訪ねて、日々を自分らしく楽しむ工夫や、その人らしさの秘密を小さなコラムにしてお届けしています。

第1回は、島根県でピラティスコーチとして活躍する実里さんにお話を聞きました。

ピラティスと出会ってから、自分の身体の凹凸や特性も「全部オリジナルでいいじゃん!」と好きになれました

実里さんが島根でピラティスコーチの仕事をスタートしたのは、29歳のとき。それまで保育士や松江の人気レストランで地元の人から愛される看板娘として働き、ピラティスの世界へ足を踏み入れたということに驚く人もいたそう。

実里さん:
「尊敬できる師との出会いがきっかけでした。今勤めているスタジオのオーナーなのですが、ピラティスを始める前からのお付き合いで、『どうしてこんなに発光してるの?!すてき!』といつも憧れていて。

『一緒にはじめてみようよ!』と、お誘いいただいたのがピラティスとの出会いでした。」

ピラティスはもちろん、運動を仕事にした経験もなかった実里さん。そんな彼女がピラティスを仕事にしようと思った背景には、過去に抱えていたコンプレックスがあったそう。

実里さん:
「私は、幼い頃から自分の体型にコンプレックスを持っており、いつもどこか自信が持てませんでした。でも年齢を重ねるたびに、周りの目は過剰に自分に向けられていないことに気づき、気にせず過ごせるようになりました。

ピラティスと出会ってからは、さらに自分の身体の特性や凹凸も、『全部オリジナルでいいじゃん!』と思えて好きになり、また自信も持てるようになりました。運動は苦手意識があったはずなのに、なぜかピラティスは何の違和感もなく自分の中にすーっと溶け込んだんです。みんな、それぞれどんな姿も美しい!」

 

当たり前だった身体の動きにくさは、日々の習慣がつくっていた

ピラティスを始めた当初、これまでの身体のクセや、積み重なった悪習慣をひしひしと実感したという実里さん。続けていく中で、自分の身体が少しずつ扱いやすくなっていくのを感じたそう。

実里さん:
「ピラティスをやってみて、『自分の身体って今こんな感じなのね〜(涙)!』と、ひどい現状だということを知りました。これまで生きてきた証、生活や動きのクセ、そんなものを一気にひしひしと感じました。当たり前だと思っていた身体の動きにくさも、実はこれまでの生活や動きのクセの積み重ねからできていたんだ、と気づいたんです。

そして続けていくうちに、呼吸がしやすい、姿勢がよくなるおかげで首が長く見える、肩こりになりにくいなど、いい変化を感じるようになりました。」

▲ピラティスを始めて、表情にも自信が出てきた

自分自身が変化を実感する中で、ピラティスは少しずつ実里さんの日常の一部に。そんな中、仕事として向き合う転機も訪れました。

実里さん:
「先ほども話した、オーナーからの言葉が決断のきっかけでした。もともと、保育士や飲食店で働いてきて、自分は仕事をする上でホスピタリティを大切にしたいことに気づきました。

オーナーから『実里ちゃんは誰かに喜んでもらいたい、心からそう思える人だから、きっとこの仕事にやりがいを感じられるよ』と、声をかけていただき、まさに自分の考えと合っているなと思えたので、これを仕事にしてみようと思いました。」

「最初はピラティス以前に運動指導の経験もなかったので、いろはの『い』の字もわからないという状況でした。でも、体当たりで飛び込めるのが私の良いところ(笑)。とにかくいろんな先生のところへ学びに行きました。大変だったけど楽しい思い出です。

当時の自分に何か伝えてあげられるとしたら、『もっともっといけるよ!!どんどんやっちゃおー♡』(今も変わらないスタンスです)」

 

住まいの空気が循環していると、何よりモチベーションが上がります

日々いくつものレッスンをこなし、プライベートでは職場の仲間とのランニングやキャンプなども楽しんでいる実里さん。そのアクティブさや、キラキラした笑顔の秘訣はどこにあるのでしょうか。

実里さん:
「部屋や水回りをできる限りきれいに保つことと、育てている植物の水やりを怠らないことです。住まいの空気が循環していると、それだけでモチベーションも上がります!

あとは、お家でのなんてことないごはんの時間も大切にしています。洗い物をためない、洗濯物をためない、たまごを切らさない。どれもすごく普通のことですが、こうした小さな習慣を続けることで、生活のリズムが大きく乱れないようにしています。

暮らしが乱れると、心や身体までふらつきやすくなる気がするので。当たり前のことですが、案外難しかったりします(笑)」

▲自宅の、お気に入りの植物とアロマ

▲少しずつ集めているという器

▲敏感肌な実里さんが愛用するアイテムの中には、島根県産のスキンケアアイテムも

「また頑張りすぎていることに気づかず突っ走る癖があるので、“そろそろパンクしそう”と思ったらリセットするために実家や祖父母宅に帰るようにしています。

頑張りすぎる前に休む、というのがなかなか難しいのですが(笑)」

 

島根だと、自然の中で思い立ったときに人目を気にせずピラティスができますね

地元である自然豊かな島根県で、ピラティスコーチとして活躍する実里さん。地方でピラティスを広げる魅力と、むずかしさの両方を感じているそう。

実里さん:
「ピラティスを伝える人は島根でも少しずつ増えていますが、まだまだピラティス人口は多くないと思います。“ピラティスって意識が高い人がやるものだよね”と言われることも多く、とっつきにくさがハードルになりがちです。

でも逆に、新しい習慣として楽しんでもらえるチャンスでもあると思っています。自然の中で、思い立ったときに人目を気にせずピラティスができるのも、島根ならではのいいところです!」

そんな実里さんのリフレッシュ方法も、また自然の中にあるそう。

実里さん:
「島根県はとにかく自然が豊かなので、外を歩いているだけで気分が良くて癒されます。野菜や魚、お肉、お米… 食にも本当に恵まれていて、生活そのものが豊かだといつも感じます。

リフレッシュできる場所として、島根の海が何より大好きです。夏はボーッと何も考えずに海に浮かんだり、砂浜でご飯も食べたり…もちろんピラティスも!最高ですー!」

いつ終わるか分からない人生だからこそ、後悔のないよう精一杯生き抜きたい

ライフステージが大きく変わりやすく、周囲と自分を比べてしまうことも多い30代。実里さん自身も不安を感じながら、それでも「自分の人生を自分らしく生きたい」と話します。

実里さん:
「『生き生きしてるね』『楽しそうだね』と、周りからよく言っていただけます。周りの環境に恵まれて、そう過ごせていることに本当に感謝しています!

だけど、私も将来や目の前のことで不安になるなんて日常茶飯事だし、明日もどうやって生きていこうと思うような時だってあります。

それでも、自分らしく思ったような日々を選択していくことが、自分の人生に満足できる術なのではと思ったりしています。

選択ができるということは、とても環境に恵まれているということ。それにも感謝ですね!

30代って、それぞれライフステージが変わっていく時期なので、周りが羨ましく思えることもあるけど、比べられるようなことじゃないですもんね。いつ終わるかもわからない人生!だからこそ、自分らしく、後悔のないよう精一杯生き抜きたいです!」

Instagram:@karte_matsue