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28歳、英語力0でオーストラリアへ行く

2025.02.22

新卒で入社したオーガニック会社で勤めて約5年_

商品への愛や、人と話す接客業、一緒に働くスタッフのことは大好きだったけれど、役職が上がるにつれてプライベートと仕事の区別がなくなり、自分の中で「常に120%頑張る」というのが当たり前に。次第に、体力的・精神的にいつも疲れを感じるようになり、連勤後は家に着くなり倒れ込むように寝る日もしばしば。家族や友達からは、生活リズムや荒れた肌を見てよく心配されるように。

春の桜や、夏の海水浴、秋の紅葉、家族との年越し__そんな人生で大切な時間も、作りたいとは思いつつ、忙しさで気付けば瞬く間に過ぎ去っていく日々。そんな生活に違和感を感じ、「人生ってこんな感じでいいのかな?」と思うように。このまま目の前の現実を変えなければ、ずっと同じ日々が続いていく…

そんな時、過去に仕事で1週間ほど訪れたニュージーランドを思い出す。あの時感じたのんびりとした雰囲気の生活をもう一度体験したいという気持ちが日々増していった。


▲仕事で訪れた、初めての海外「ニュージーランド」。広い空と、野生の羊。心が解放されたような感覚だった。

ワーキングホリデーを考えていることを相談した時、ある大切な人からは「もうそんな歳じゃないよ。帰ってきてから仕事はどうするの?」と言われた。たしかに、30歳を手前に大きなチャレンジをすることはとても怖かった。けれど、「きっとこのまま年を重ねれば、私は必ず後悔する」と思い、憧れだったオーストラリアへ行くことを決意。(中学生英語も怪しいもんだから、それはそれはみんなに心配され、私自身も心配だった…笑)

この時読んでいた本、本田健さんの「20代にしておきたい17のこと」が私の背中を大きく押してくれた…

日本を出発する時にも、機内での読書用に持参。

そこからはエージェント探し、オーストラリアの都市や語学学校選び、退職手続き、家族や友人への報告、賃貸の退去や役所手続きなどでバタバタ…


▲エージェント先の研修内容や、各種手続きをまとめたオーストラリア用のノート。心配症がよく現れている(笑)

▲ホストファミリーへのお土産。日本らしいお菓子や、なぜかハイチュウが人気と聞いて購入。(後に、現地で普通に買えると知ることになる…)

▲最後まで終わる気配がなかったアパートの退去手続き。手伝ってくれた親友や、荷物を預かってくれた家族へ感謝。

▲空港で両替したオーストラリアドル。ポリマー製でつるつるしているので、まるでおもちゃのよう。

そんなこんなであっという間に日々は進み、出発日前日は「英語が話せなくて、飛行機の乗換が怖い」という何とも小学生のような理由でベットで泣いていた(本当の話)。そんな私の、1年間のオーストラリア生活がはじまる…


▲自分の便名を見つけて喜んでいるところ(笑)